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 ボンジュール。流れ星レストラン・コノタビ・ノ・パリへようこそ。本日は私が御夕食を御案内させていただきます。本日の食材はすべて2002年パリ1月産でございます。
 それでは、パリの一夜、ごゆっくりとお過ごしください。お勘定は本日はHPゲスト特別価格にて、無料とさせていただきます。

1.オードブル

 はるか昔、バックパッカーの頃、南回り三十数時間で、始めニコニコあとヘトヘトが、金無し体力派旅行者の常識でした。が・・・今は、半日もすれば、カフェの客となれます。行くたびに、かつての長旅のことを思い出します。コノタビは、事前にあまり良い情報、評判を聞かなかったアリタリア航空を利用しました。日本そばにサンドイッチという一風変わった機内食でスタートしました。食事を配るワゴンの出し入れのたびに後方座席の客(すなわち僕)は盆を持って立ち上がらないといけないという、日系航空機内では暴動になりそうな?経験もしました。他にもオーバーブッキングでひとりの席に客2人という事態も日常茶飯事の様でした。到着時間も遅れ、ドゴール空港の手荷物受取場の大混雑のため、ホテル到着は午前様になりました。前便の手荷物が当該飛行機に積み込まれず到着したという説明でした。トラベルにトラブルは調味料、こんなことも食材には必要でございます。ドンマイ・ドンマイ、チャオ、チャオ!イターリア。
 ワールドカップでは応援したのに残念でした。

2.ポアッソン

 冬のパリは夜明けが遅く、8時半でもまだ明け切っていません。しかし、体調の良い朝なら、このころフリーパス券を持ってルーブル美術館に向かいます。
 9時開館で即入館をめざしても、裏技入り口でさえも、すでに先客の列ができています。上には上がいます。とは言うものの、入場さえしてしまえば、そこは、広いルーブル、ほとんど貸し切り状態で、しばし展示場ひとりぼっちという時間が持てます。お望みの名画との1対1の時間。
この至福の時こそが、パリ詣での、大きなモチベーションになっています。

《カルト・ミュゼ・モニュマン 3日券》

じわじわと入場者が増えてくるころ、身体はそろそろお疲れモードに入り、精神的にはすっかり満足度がピークのころ、ここでいったん退館して、近くのカフェでぼんやりと一休み。そして、「さあ、これから何をしようかな?」コーヒーの薫りと味をたしかめながらこのひとときは、1人旅には欠かせない楽しみの時です。パリには訪れたい美術館や博物館があふれています。皮膚科医に最も必要な色の感覚を磨いても磨いても磨ききれないほど、その素材は溢れています。パリはよく遊べ、又よく学べるところです。
《ミロのヴィーナス後ろからショット》